初めて沼津聖ヨハネ教会に来られる方へ

沼津聖ヨハネ教会のホームページをご覧くださりありがとうございます。 当教会は、130年以上の歴史をもち、この沼津の地で幾たびもの困難を抱えながらもキリスト教信仰を広めるための祈りの場所として歩んできました。ローマ・カトリックとプロテスタントという大きなくくりでは、宗教改革の結果生まれたプロテスタント教会に属していますが、初代教会からの伝統的な礼拝形式を守り、祈祷書という定まった礼拝式文によって礼拝をささげるカトリック的伝統も大切にしています。 以下に、初めての方のために礼拝についてご説明をいたします。

聖餐式について
日曜日にささげる礼拝は、ほとんどの場合「聖餐式(せいさんしき)」と呼ばれるものです。 「聖餐式」は、聖書のみ言葉を聞き、その解きあかしである牧師の説教に耳を傾ける「み言葉」の礼拝と、イエス・キリストが私たち人類のために十字架につけられ、三日目に復活されたことを記念して、パン(ウエファース)とブドウ酒をいただく「聖餐」が中心になります。 このパンとブドウ酒をいただくのは、洗礼と堅信を受けた信徒に限られます。洗礼・堅信を受け、共に聖餐に与ることができることをお待ちしています。(現在はコロナ禍のため、パンのみの一種陪餐となっています。) 他教派の方で、すでに洗礼を受けてご自身の教会で聖餐に与っておられる方については事前にご連絡をいただくか、礼拝前に受付係にお知らせください。 洗礼と堅信をまだお受けになっていない方も(お子さまも含めて)、ご一緒に前に進み、両腕を胸の前で交差させた姿勢で、司祭から祝福をお受けください

礼拝中の動作について
礼拝中に、立ったり座ったり、ひざまづいたりします。それぞれの所作には理由がありますが、お体の具合が悪い方、立ち座りが困難な方、体調がすぐれない方などは、どうぞご遠慮なくお座りになったまま礼拝にご参加ください。また、十字を切ったりなどの所作もありますが、まずはお気になさらず祭壇で何が行われているかをこの機会にお楽しみいただければ幸いです。

聖歌について
聖歌は、神さまを賛美し、感謝の気持ちをあらわすものですから、どうぞご一緒に歌ってください。

献金について
礼拝の中で献金(信施)があります。神さまの恵みに感謝し、私たちの持てるものの一部をおささげします。献金は、教会を通じて、社会的に弱い立場におかれている人々のために用いられます。

その他
礼拝の進め方について補助をご希望の方は、どうぞ受付までお申し出ください。教会員がお隣に座って、ご一緒に礼拝を献げます。
 
決して大きくはない教会ですが、皆さんとご一緒に祈り、教会生活を歩んでいます。 沼津にお越しの際は、港へ向かわれる前に是非お立ち寄りください。お会いできますことを楽しみにしています。
 
日本聖公会横浜教区
沼津聖ヨハネ教会
牧師・司祭 パウロ 窪田真人



沼津聖ヨハネ教会の歴史

1888年

教会のはじまり
1888年(明治21年)に沼津の地で伝道師・栗原素行によって開始された宣教の業は形となって実り、1907年(明治40年)発行の『沼津町全図』によれば現在の上本通り沿いに「聖公會」の名称を見ることができます。これこそ、1901年に献堂された「沼津聖公会」の足跡で、当教会にとって最初の聖堂でした。この聖堂新築により、教会の名称を「沼津聖約翰教會」(ぬまづせいよはねきょうかい)に変更したと考えられています。 残念ながら、1913(大正2)年1月にこの聖堂は1度目の大火によって焼失してしまいました。しかし、同年10月には2代目となる聖堂を献堂しています。しかし、その2代目聖堂も1926(大正15)年に沼津大火災によって焼失してしまいました。
 

1927年

最初の聖堂から焼失まで
ミス・サマベルら英国人宣教師の助力を得て翌年の1927年(昭和2年)12月24日にに当地に石造りの立派な聖堂が建てられます。現在の地に教会が移ってから2年後の1929年4月には、教会付属の施設として四恩しおん幼稚園(現、学校法人聖公会ヨハネ学園四恩幼稚園)を開設しています。宣教の業として始められた幼稚園は、沼津市で最も古い幼稚園として地域に愛され、親子4代にわたって在園の経験があるというご家族も生まれています。 しかし、この石造りの当地での初代聖堂は1945年7月、空襲により焼失してしまいます。

1950年

新たなる希望〜復興へ〜
都合3度の焼失によって聖堂を失った沼津聖ヨハネ教会は試練を前にしても諦めることがありませんでした。焼け跡の片付けは、当時、主任牧師であった山崎亀三司祭の仕事となり、新しい希望、何もかも新しく始めるという喜びに燃えての作業であったようです。人びとは物資のない中で、石造りの聖堂を心に秘めながら、血の滲むような努力によって、当地での2代目の聖堂を再建しました。この2代目となる聖堂は1948年に再建され聖堂玄関の『聖別之證』には「救主降生1950年日本聖公会南東京教區主教ライト前川眞二郎」と記されています。

1996年

現代に紡がれた信仰
1950年以降主聖堂として祈りの場としての役割を果たしてきた2代目聖堂は、1996年(平成8年)に改修され現在の聖堂の形となりました港町である沼津の波をモチーフにした設計がなされており、聖堂玄関のステンドグラスには旧約聖書の物語が描かれた美しいステンドグラスが設置されています。絨毯張りの心があたたかくなる礼拝堂です。 沼津にお越しの際はぜひ、当教会にお立ち寄りください。
    当地での初代聖堂(1927年)  当地での2代目聖堂(1950年)    現在の聖堂(1996年改修)

 


宗教法人日本聖公会横浜教区 沼津聖ヨハネ教会 〒410-0038 静岡県沼津市三芳町3番14号  沼津聖ヨハネ教会 Tel : 055-962-5471